2024年4月現在、夜中の4時頃になると、南の空にさそり座がのぼってきます。 その尻尾のあたりを見ると雲のようなモヤモヤがあるのですが、これが天の川です。 天の川の正体は、私たちが住む太陽系を含む天の川銀河と呼ばれる星の集まりです。 銀河は無数にあり、現在NASAが発表(2016年時点)している推定で２兆個という数字でした。私たちが住む天の川銀河には約2000億個の星で形成されているので、全宇宙に広がる星の数を考えると、地球1つがとても小さく感じますね。 この天の川、実は世界の3分の2の地域では光害によって、もう見ることができなくなっているそうです。国頭村はそんな残りの3分の1の場所になります。写真は天の川がわかりやすいように加工していますが、実際に見てもしっかり天の川と認識できるくらい見えますよ。ちなみに場所は国頭村森林公園のキャンプ場、星の広場の南の空を撮影しました。右下の黄色い光が名護市方面の光です。 これから梅雨ですが、 是非晴れ間を狙って天の川を見上げてみてください。

2024年は彗星の当たり年！国頭でも3月上旬から観測できたポン・ブルックス彗星（撮影日：2024年3月16日19:30頃）70年ぶりの回帰ということで話題になりました。日の入りが早くなるにつれて観測はしづらくなりましたが、どうにかその姿をとらえることができました！写真はスマート望遠鏡を使って撮影。ダストテイルと呼ばれるしっぽのような光が写っていますね。この彗星が残していったチリが流れ星になります。残念ながらもう観測ができませんが、なんと！次回の彗星は紫金山・アトラス彗星が地球に近づいてきてます！9月下旬から11月上旬までが観測のタイミングです。ちょうど晴天率の高い時期なので、観測もしやすいと思います。さらに一等星に近い明るさになる可能性もあるとか！天体写真を撮るのが好きな方も是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。このホームページでも撮影できたらUPする予定ですのでお楽しみに☆

3月に入ると夜中2:00頃、南の低い位置にみなみじゅうじ座を見ることができます。 写真は国頭村森林公園で撮ったものですが、一番上の一等星のガクルックス、左側のミモザは確認できるものの、雲の影響と沖縄本島西側に位置していることもあり、この2つだけ確認ができました。難易度が高いので、一部でも見えると嬉しくなりますよ。 島影に隠れている一番下のアクルックスも一等星。一等星を二つ持つ星座は少なく、このみなみじゅうじ座と、同じ写真にうつっているケンタウルス座、あと有名なオリオン座の３つだけとなります。またみなみじゅうじ座は日本では北緯27度より南、与論島以南でしか見ることのできない星座なんです。 3月〜6月下旬にかけて見ることができますが、この後見ることができる時間がどんどん早くなってきます。4月には0時頃、5月には夜10:00には南中で光り輝いています。GWの連休はキャンプをしながら、ぜひ見つけてみてください。