人口約4,500人の国頭村だから観える
感動の星空

2024年10月16日18時54分　撮影地：沖縄県国頭村裏の海岸（西海岸） 国頭村裏の海岸で紫金山・アトラス彗星が見えました。写真中央に薄ら筋を引いて水平線に向かっている天体がそれです。左下に見える明るい星は宵の明星・金星。金星の左上に見える星が赤みを帯びた星は、さそり座の一等星アンタレスです。 この彗星は2023年1月に発見された新しい彗星で明るさは2等星から4等星といわれ、日没後空が暗くなる頃に見え始めました。ゆくゆくは太陽系の外に出て行き、二度と戻らないと推測されています。少しずつ地球から遠ざかっているので暫くすると肉眼ではみえなくなりますが、双眼鏡や望遠鏡では引き続き観察することができるそうです。 もう暫く見るチャンスがあるのであなたも是非、トライしてみてください。

肉眼で見える最も遠い天体のひとつ『アンドロメダ銀河』。約250万光年（光の速さでも250万年かかる距離）先にありますが、宇宙規模で見ると比較的私たちの住む天の川銀河に近いところにある銀河となります。大きさは天の川銀河の直径の約2倍の22万光年。（天の川銀河の直径は約10万光年） ＜肉眼で見てみよう＞国頭村の夜空は世界でもトップレベルの暗さです。街の明かりが少なく、大気が安定していて光の揺らぎの影響も少ないのでアンドロメダ銀河も肉眼で容易に見ることができます。 アンドロメダ座のアルフェラッツから縦に数えて3つ目の星(③)でカシオペヤ座の方向に曲がって、５つめの星(⑤)の近くにボヤッと光るアンドロメダ銀河を見つけることができます。カシオペア座を目印に探す場合は、カシオペア座の胸のあたりの星(⑥)からアンドロメダ座の胸のあたりの星 (②)をめがけると、途中にボヤッと光っているアンドロメダ銀河があります。 M31アンドロメダ銀河 ＜双眼鏡で観測してみよう＞望遠鏡よりも低倍率の双眼鏡で見た方がアンドロメダ銀河全体を見ることができます。写真は10月上旬にスマート望遠鏡で撮影したものですが、とても美しい形をしていますね。ずっと先のことではありますが、実はアンドロメダ銀河と天の川銀河は衝突して融合するとも言われています。秒速100〜120kmで、今も近づいているそうです。計算では40億年後とか。。。宇宙の広大さを感じながら、秋の代表的な天体『アンドロメダ銀河』、ぜひ探してみてください⭐︎

夜の海岸沿いを車で走らせていると月の明かりが海面に映って川のように揺れているシーンを見たことがありませんか？このようなシーンをMoon River(ムーンリバー)といいます。オードリー・ヘップバーンが主演した1961年の映画、「ティファニーで朝食を」の中で彼女が歌った「ムーンリバー」に由来すると言われています。とてもロマンチックな歌詞で大ヒットを記録し、今でもスタンダードナンバーとして親しまれています。 写真は2024年9月17日04：27amに国頭村鏡地の海岸で撮影された月齢14.0の月。この日は旧暦の8月15日で「中秋の名月」に当たります。中秋の名月とオードリー・ヘップバーン、とても粋な組み合わせじゃないですか？ 次の満月は10月17日です。ぜひムーンリバーを眺めて見てください⭐︎