2026.10.31
フォボスへ旅立った探査機の行き先!火星と木星が夜明け前に出逢う数日

10月20日の午前4時41分、種子島。
火星衛星探査機「MMX」を乗せたH3ロケット10号機が、まだ暗い空へ吸い込まれるように飛び立ちました。
目指すのは、火星のまわりを回る小さな衛星フォボスです。
そのフォボスがめぐる火星が、11月16日の夜明け前、木星とぴたりと並びます。
離角(2つの天体の間の見かけの角度)は約1.2度、満月の見かけの大きさ2つ分ほどの近さ。
マイナス2.1等の木星と0.7等の火星が、しし座の1等星レグルスと細長い三角形を描きます。
接近して見えるのは14日から18日ごろまで。
国頭村では、2つの惑星が0時すぎに東の水平線から昇り、5時ごろには高度60度を超える頭上近くへ駆け上がります。本土よりもずっと高い北緯26度の空。外灯ゼロのやんばるの森なら、白く落ち着いた木星と、わずかに赤みを帯びた火星の色の違いまで見分けられます。
フォボスは直径20〜30キロほど、火星の表面から約6000キロのところを回る小さな月。
MMXは2027年8月に火星圏へ到着し、2031年、世界初となるその砂を地球へ届ける予定です。
探査機が5年の旅の先に見据えるあの赤い光を、夜明け前の空で探してみてください。