2026.10.24
星が暦だった時代!すばるの沖縄名「ムリカブシ」と種まきを告げた星見石

日が沈んで2時間ほど、東の空の低いところに、小さな星が寄り集まった淡い光の粒が昇ってきます。
すばる、プレアデス星団です。
和名の「すばる」は、ひとつに統ばる(まとまる)が語源とされます。
沖縄・八重山では「ムリカブシ」、群れる星という意味の言葉で呼ばれ、民謡にもその名が歌い継がれてきました。肉眼では6個ほど、双眼鏡を向ければ数十個の青白い星が一気に視界へ飛び込んできます。
三百年あまり前の八重山の村には、見晴らしのよい高台に「星見石」と呼ばれる石が立てられていました。
石の先端に星を重ねて高さを測り、稲や粟の種をまく時期を決めたと伝えられます。暦は紙の上ではなく、空にありました。
国頭村では11月中旬、ムリカブシは18時前に東の空から昇り、21時ごろには高度40度ほどまで高くなります。
漆黒の暗闇の中で見上げれば、かつて島の人々が季節を読み取った群れ星の輝きが、まっすぐに心へと届きます。
星を暦にしていた夜を、やんばるの森でたどってみてください⭐︎